漢方薬

中国の古い医学書では漢方薬は身体に不足している気や血を補うことに優れ、鍼灸治療は気や血の滞りを経絡や穴を使い通すことに優れていると記載されています。漢方薬と鍼灸はそれぞれ違う優れた特徴がありお悩みの症状に対して漢方と鍼灸のどちらがより適しているかまた両方を施した方がいいのかなど最良の方法をお選びします。中国医学を基礎とした診察結果や治療法方針は治療方法として漢方薬と鍼灸治療のどちらでも対応できます。中国医学を基礎とした身体の見立ては鍼灸治療にて一度は身体診察をさせて頂きあなたに合う漢方薬をお選びします。
※薬店側では法律上、身体に触る身体診察は許されておりません。お体に触れない問診と舌を診ることでも漢方薬をお選びすることは可能ですがより体質に合った漢方薬をお選びするために鍼灸治療にて身体診察をさせていただいています。

ツボから選べる漢方薬

鍼灸で治療をして効果のあったツボはそのまま漢方薬に置き換えることができます。たとえば三陰交（血流改善）のツボは漢方では活血薬という漢方に置き換えます。鍼灸治療で選んだツボを治療し舌や脈に変化がみられる治療法則をそのまま漢方薬に変換することでより良い身体の変化を感じて頂けます。

(写真左：赤い点が三陰交＿血流改善・養血などのツボ/内側の踝の中央から上三寸骨の際)

(写真右：活血調経薬：婦人科疾患で多用　2類医薬品生薬＿写真上　紅花/ 写真下　鶏血藤)

はりきゅう慈温堂の鍼灸治療・身体診察の流れ

問診

問診票を記入して頂きます。

望診

顔の色・唇や肌のツヤ・髪の量や体動など見て解る診察法です。
望診には舌診も含まれており舌の色や苔や大きさなどで体質が“熱性か寒性か”“水分バランス”“血行不良”が解ります。

聞診

嗅覚や聴覚を使い異常を感じる臭いや声の大きさなどを診る。

切診

いわゆる触診にあたり腹診は勿論、手足の冷えや皮膚の熱感や圧痛点などを診ます。切診には中医学特有の脈診が含まれ両手の脈で全身のバランスを診ます。

四診合参

上記四つの診察法を用いて中医学的な病証を立て治療法則を組み立て効果的なツボを選びます。この注意深い診察法により少ないツボで負担を軽減し変化をもたらします。